コーヒー豆の煎り方一覧

コーヒーの焙煎度 8段階とは?

コーヒーの焙煎度とは、焙煎の深さ(焼きの強さ)を示す度合いのこと。加熱の温度や時間によって決まり、全部で8段階に分けられます。コーヒーフリークスで採用しているのはアメリカ式と呼ばれる分け方です。

焙煎によってこんなに違う!味の特徴一覧

コーヒーのロースト(焙煎度)図

コーヒーのロースト(焙煎度)は、上記のように8段階に分けられます。味や香りの特徴は以下の通り。ちなみに、日本で一般的に飲まれているのは下記のうちミディアム・ローストからイタリアンローストまでの6種類。ライトやシナモンはやや酸味が強く出てしまうため、日本人には不人気のようですね。

  • ライト・ロースト:焙煎12分・L値:30.2
    ほとんどコクが無くコーヒーとはいえないほど薄い
  • シナモン・ロースト:焙煎13分・L値:27.3
    さっぱりしているが、酸味が強くコーヒーとしてはやや物足りない。
  • ミディアム・ロースト:焙煎15分・L値:24.2
    アメリカンローストとも呼ばれる。酸味が強く、苦味が少ない。豆を選びます。
  • ハイ・ロースト:焙煎17分・L値:21.5
    コーヒーとして飲まれる最もポピュラーなもの。酸味、苦味のバランスがよい
  • シティ・ロースト:焙煎18分・L値:18.5
    コーヒーの味が最も豊かに出るタイプ。N.Yで人気がありこの名がついた。
  • フルシティ・ロースト:焙煎19分・L値:16.8
    酸味が少なく、やや苦味が強く出る。エスプレッソにも使えるうまみが出てくる。
  • フレンチ・ロースト:焙煎19.5分・L値:15.5
    エスプレッソやアイスコーヒーに最適。苦味が豊富に出てくる。
  • イタリアン・ロースト:焙煎20分・L値:14.2
    カプチーノ、エスプレッソに最適。酸味はまったく無く、苦味とうまみが強く出る。そのため、ミルクなどで甘さを加えて飲むのに適している。

※L値とは?
焙煎度を測る専門的な数値。黒を0、白を100とした測色法で、明度をあらわす数値です。焙煎の度合いが進み、色づきが濃くなるにつれて数値はだんだんと0に近づいていきます。

焙煎によるコーヒーの味の移り変わりを一覧で見てみよう。

焙煎によるコーヒーの味の移り変わり

ちょっと上の表だけだと全体としてのイメージがわかりにくいと思うので、焙煎度によるコーヒーの味わいの変化を表にしてみました。

これでだいぶわかりやすくなったかな?表の左端がライト・ロースト、右端がイタリアンローストです。焙煎が進むにつれて苦味が増し、同時に酸味が弱くなっていきます。そしてコーヒーの命とも呼べる甘い香りは、ハイ・ロースト、シティ・ローストのあたりで最も高くなり、その後減っていってしまう。と言った感じ。ただし、これらはすべての豆に当てはまるわけではないので要注意!もともとの豆の特徴にあわせて焙煎度は選ぶ必要があるため、まずは「豆別、味の特徴大辞典!」で勉強してから、自分の好きな飲み方、焙煎度を選べるようになりましょうね。