コーヒー・ブレンディングのルール

オリジナルブレンドを作るうえで、まずは押さえておきたい基本の知識

オリジナルのブレンドコーヒーとは、その名の通りオリジナル。自分の好きなように作れば良いのですが、そこはやはり基本が大事。好き勝手やっているだけでは、美味しいブレンドへはたどり着けません。ストレート・コーヒーでは出せない味や香りを、自分の好みに合わせてコントロールできるようになるために、少々面倒ですが、今一度以下の基本を押さえておきましょう。

良質なコーヒー豆を選ぶ(生豆のクロップとは?)

まずは、当たり前と言えば当たり前ですが、「いいコーヒー豆を選びましょう」と言う話。

オリジナルのブレンドを作るには、生豆の選別から、ローストまでも自分自身でやる必要があるため、まずは良質なコーヒー生豆を選ぶところからがスタートです。「クロップ」と呼ばれる豆の等級がその指針となりますが、以下にコーヒークロップの主な名称とその意味を記述します。

  • ニュークロップ:
    収穫した当年の豆。水分を多く含み、コクや香りが豊かな特上品。焙煎はやや難しい。
  • パースとクロップ:
    前年に収穫した豆。白みがかった薄緑色で、日本では最も多く流通。味はニュークロップとオールドクロップの中間。
  • オールドクロップ:
    色はあせ、味が全体的に弱くなる。ただしまろやかさは格段に向上し、マイルドになっている。

良いコーヒー豆かどうかを測るためには、上記のクロップ(つまりコーヒー豆の新鮮さ)と、コーヒー豆の粒ぞろいっプリによって決められます。実際に手にとって見てみるとわかりますが、良いコーヒー豆にはぷっくりと膨らんだキレイなコーヒー豆が。悪い豆にはひしゃげた様な駄目な豆が多く含まれています。コレばっかりは自分で見て確かめるしかないので、コーヒーの生豆を買う際には、必ず専門店に行って、自分で豆を吟味してから購入することをお勧めいたします。また、自分で焙煎する前にはかならず駄目豆を手で排除(ハンドピック)しておいてくださいね。

豆の特徴、焙煎度の違いを知る。

コーにー豆の産地別の味の特徴、長所や短所、香りの相性など、基本的なコーヒー豆の情報を知らなければ、好みの味を実現することは出来ません。まずは豆別、味の特徴大辞典!で産地ごとの味の特徴をしっかりとおさえ、その上でオリジナルブレンドを作っていくようにしましょう。

上記とまったく同じ理由から、豆の焙煎度の違いによる味の変遷もしっかりとおさえておく必要があります。

それぞれの焙煎度による味や香りの特徴、豆ごとに最適な焙煎度を判別できることは、オリジナルブレンドで味や香りにアクセントをつける上で大変に重要なこととなっていきます。 尚、以下のページで、オリジナルブレンドの一例とそのレシピを公開していますので、これらを参考にしながら、以上の基本を踏まえた上で自分好みのオリジナルブレンド作りに挑戦してみてください。